ビーツ・アップのレパートリー

幸せは人の数だけある!シアワセになろうサニーサイド(On The Sunny Side Of The Street)

On the sunny side of the street 1930

作詞/ドロスィ・フィールズ Dorothy Fields

作曲/ジミー・マクヒュー Jimmy McHugh

 

ホント、歌詞をみなさんに朗読して聞かせてあげたいくらい、いい曲であります。

アメリカ人は、家の中でも靴履いてますので、結構家を出たり入ったりがすばやいんでしょうか?

この曲も、冒頭では「コートを掴んで、帽子をかぶって〜!」

で、すぐさま、

 

悩み事は玄関に置いて、さあ出かけよう!!

こんな風に歌っています。

このセリフこそが、この曲の一番魅力的なところなんじゃないかなあ。

 

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このトニーベネットさんの歌なんて、最初の、コートを「掴んで」の所が、「GRAB!!!」って叫んでいて、ものすごい面白いです。

 

では一体、コートを掴んで、帽子をかぶって、そして悩み事を玄関において、どこに向かって出かけるんでしょう?

 

 

 

 

彼女ができたりなんかしたら、日々の景色が輝いて見えるもんですね。

もちろん彼女の元へにきまっておりまする。

この曲中の男は、砂埃も「金粉」に見えてしまうほどののぼせようです。

ほんでもってたいていは、男がしょげてるのを女の方が明るく「気にしない気にしない〜」なんて、励ましたりします。

男って、女々しいなあ・・・

それに比べて女性っちゅうのは、太陽ですなあ。

 

Life’s a holiday, just a jolly day, made for laughter and play.

人生なんてお祭りだと思って、楽しく遊んで暮らせばいいのさ!

心配しようが、準備しようが、いいことも悪いことも、容赦無く向こうからやってくる。

シアワセは足元とか、いや、自分自身の中にある。

そんなことを教えてくれる、とっても素敵な曲です。

 

(ビーツ・アップ 前田 憲でした)

 

 

 

魂を揺さぶる、This Here Is Bobby Timmons

 

Bobby Timmons作曲 魂を揺さぶるファンキーナンバー

 

この〜 っていう意味だそうです。

どういう意味なんだろう〜

って未だにわかってません。

これがボビーティモンズだ

これぞボビーティモンズだ

これこそが・・・

「わたしが!」ティモンズだ!

ってかんじかなあ。

とりあえず曲の方は、まさにティモンズ。この人以外考えられない。

お伴はバーボンウイスキーかなあ〜

そんな雰囲気たっぷり醸し出しています。

(ビーツ・アップ 前田 憲でした)

一瞬でハートをわしづかみにした、ニカズ・ドリーム(nica’s dream)

ホレス・シルヴァー(Horace Silver)作曲 1956年

 

僕が初めてこの曲を聴いたのは大学入学直後。

18の頃といえば、すでにドラマーで食っていく決意をし燃えていたが、暗やみを突っ走っているような不安と戦うまいにち。

そして、自分がたよんないのを熟知していた私は「再教育してくれる女性」を探し求める日々を送っていたのであった。

何もつかめず、そして自分が何者かも全く分かっていなかったあの頃。

そんな状況でのこの曲との出会い・・・切なさで胸が張り裂けそうになりました。

それはもう、ショックに近い感じ。

 

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辛島文雄トリオ-Larry-Coryell 試聴1 試聴2
今は亡き日野元彦さんのプレイもカッコイイ。

 

たちまち「ニカズドリーム」の虜になりました。ジャズという音楽に興味を持ったのもこの曲が大きなきっかけと言っていいです。

なにを歌っているのだろう?

悲しき恋か?

もちろん、後で知ったがそうではない。だが、ニカという人物は、ジャズやその演奏家たちを愛し、世間に広めようとしていた。

ご存知の方も多いと思うが、ニカさんは大富豪。つまり、精神的経済的に、ジャズミュージシャンを保護し、ジャズを盛り上げようとしてくださったのである。

その方をたたえた歌なんですね。

 

それにしてもホレス・シルヴァーという人は、キャッチーな曲を書く人だ。

ジャズ特有のひねくれた感じがほとんどない。わかりやすい。

メロディーの全てが全部いい。

とくにサビの最後などは「それそれそれ!!」と唸ってしまうピックアップ。

 

こちらはディーディーさんの歌詞付き。平易な英語でわかりやすい。

 

他にもたくさんの名演があります。

フィルウッズはロイシな演奏。ラテンの部分はサンバっぽく演奏してますね。

 

悪女に、身も心もしゃぶり尽くされたい時、代わりに聴く曲。Satin Doll「サテンドール」

サテンドール/satin doll
1953/58
詩:ジョニー・マーサー
曲:デューク・エリントン&ビリー・ストレイホーン

 

ニューヨークで有名なマドンナ「サテンドール」ちゃん

を描いた歌。

彼女の職業は・・・マドンナということにしておいてください。

 

彼女は、ちょっと寂しくなったら街に出て、脈ありそうな男に色目使います。

 

沢尻エリカ

 

「あの女、俺に気があると思うねん」

 

なんで?

 

「チラチラ俺を見てるから。」

 

 

 

このように男は、ちょっといい女に見つめられたりしたらイチコロです。

つまり誘わせるのが手口。

 

でもおしゃべりしてみたら「なんかイマイチ~」だったとします。

 

男のほうは舞い上がってますので、電話番号聞いてきたりするんですね。

そういう時は。

 

「前に教えたじゃない~」

 

じゃあバイバイってふっちゃいます。

 

散々誘惑しておいたくせにね。

悪女の王道を行ってます。

そんな女を歌った曲です。

 

 

ほかにも本当にたくさんのミュージシャンが演奏してますね。

ビーツ・アップでも、よくやるレパートリーです。

さて、一般的にジャズの演奏って、マニアでない限りちょっとわかりにくかったりします。(マニアの人もひょっとしたら・・・)

歌が入っていたとしても英語なので、ネイティブかまたはそれに近い耳持っているか。または、歌詞の意味を事前に知っているか。こうだと結構楽しめます。

ですが「歌謡曲」のようにすんなり親しめるものではありません。

 

その敷居の高さを、なんとか無くしていきたいのです。

しかも私のバンド「ビーツ・アップ」はピアノトリオ。歌が入ることは滅多にありません。そしてほとんどの場合「生」の状態でライブしますので、楽器の「素っぴん」の音で勝負しなければなりません。

そんな条件のもと、この曲のええとこをみなさんに伝えようと、日々いろいろ取り組んでいるわけです♪

まあこれが、音楽家やっていてとってもクリエイティブそしてエキサイティングな作業であり、このために生きていると言っても過言ではありません。

どうやったら、サテンドールちゃんが次々と男を誘惑していく有様が伝わるのだろうか?

サテンドールちゃんは、さぞかしセクシーな出で立ちで、まるでマリリンモンローのごとく闊歩するんだろうなとか。

そして、舞台であるマンハッタンの、まさに人間模様が、世界一交錯するあの空気感。

エキサイティングかつ何か物悲しいニューヨーク。

そんな雰囲気をお伝えできたらなと、いつも思っています。

 

ライブ情報はこちらです。
www.beats-up.com

妄想でもいいから恋をぐっと進展させたいときに効く曲。マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)

ごきげん麗しゅう♪
ビーツ・アップ 前田 憲です~

 

サンバの歌詞を調べてみると・・・

「とにかくサンバを踊りたいから邪魔するな。止めないでくれ。」というのが多い。とにかくいろんな曲ででてくる。そら~気分よく踊っている時に止められるのは嫌なもんです。

ラーメンを気分よく食っている時に、電話がかかってきたりしたら気が気でない。

とか。

居酒屋を出て、なかなか解散せずに店のまえで、いつまでも「締めくくりのボケとツッコミを繰り返す」のもにたようなもんかな。

こんな風に、ええ気分を邪魔されるのはまっぴらごめんだという、そんな歌です。

具体的に何をイメージするかは、聴く人の自由。ここが音楽や絵のいいところ。

 

まあでも、大概の音楽は「色恋」を歌っている。

ストレートにいうてるのもあれば、暗にそう言っているのもあるし、リスナーが勝手にそうイメージする時もある。

ひょっとしたらこの曲は、なかなか落とせない女性に押しまくっている曲なのかもしれない。「一緒に踊ろう」とは言っていないけど、このセリフよく考えたら、行き着く先は実にエロティック。

心も踊る曲ですね。

そんなイメージで、演奏してみたいと思います♪

 

マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)

ジョルジ・ベン(Jorge Ben Jor, 本名:Jorge Duílio Lima Menezes )の作品。

1963年に発売された『Samba Esquema Novo 』(サンバ・エスケーマ・ノーヴォ、訳:サンバ新体制)に収録。ブラジル国内で10万枚を越すヒットとなる。

 

 

1966年に、セルジオ・メンデスのアルバム『Sergio Mendes & Brasil’66 』に収録された女性コーラス入りのカヴァーが大ヒットし、世界的に有名になる。このヒットでセルジオ・メンデスが世界中の様々なジャンルの音楽ファンに知られるところとなる。

 

 

「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」は当時のサンパウロのスラングで

「まさか」「なんてこった」「やなこった」等と言う意味。スペイン語の「Más Que Nada(最高)」と言う意味と混同されているらしい。

 

なんてこった
俺の前をどいておくれ、通りたいんだ
だってそのサンバはノリがとてもいいんだ
俺がしたいのはサンバを踊ることなんだ

マラカトゥの混じったこのサンバは
黒くて古いサンバだ
黒い君のサンバだ

やなこった
こんなにすごく格好いいサンバ
君は望まないだろう
俺が終りにたどり着くことを